私が葬儀に行きたくない理由

私は今年で30歳になります。ここに来て葬儀に出席する回数も増え、自分も年を取ったんだなぁと思う時も増えました。

しかし、私、本当は葬儀に行きたくないんです。
いえ、故人に対して何も思わないとかそんな無礼な理由ではないですよ。

私の行きたくない理由は、親戚のおじさんおばさん連中に会うことなんです。

私の親戚って凄く世話好きでして、また他人の話を詮索するのが大好きなんですよ。

「○○さんの家の息子さんは〜」とか「□□さんの娘さんって〜」という、よくあるご近所の噂話です。
その噂話の渦中に、かなりの頻度で私が出ているようなんです。理由は30歳になっても結婚せずに独身でいるから。

今時、女の30歳で独身なんて珍しくも何ともありません。
もちろん私の友人知人の中で半分くらいが結婚をしていますが、半分くらいは独身のままです。

仕事は面白いですし、恋愛をする時間も今はありません。でもいつかは結婚をしたいな。そんな思いで毎日を過ごしているんです。決して悲観的ではなく、充実した毎日を過ごしているんです。

しかし、葬儀で再開する親戚の人たちは「まだ結婚しないの?」「誰か紹介してあげようか?」といういらぬお節介ばかり。
そういえば先日亡くなった叔母も世話好きな人でして、正月に会うとしょっちゅう「私の友達の息子さんね、大学を出て働いているんだけど良い人いないかってお嫁さんを探しているみたいなのよ〜」とよく言ってきていたのを思い出しました。
普段はとても良い叔母で、もちろんそういう縁談話も私を思っていってくれているのは分かりますが……。

でも不思議なものですね。叔母の遺影を前に焼香をあげ、再び遺影を見ると、叔母の元気だった頃の、お節介に私に接してきてた頃の姿が蘇ってきて涙がこぼれてきます。
そういうのを含めて、少しだけ鬱陶しいですけど葬儀の場に出るって大切なんだなと思いました。